夏休みを前に、今年も「平和学習」を行いました。これは、「戦争を二度とおこしてはいけない」という思いはもちろんのこと、広くは「命の大切さについて考え、学ぶ」機会として阿木小学校で毎年行っている学習です。今年は鈴木道郎さんをお迎えし、全校でお話しを伺いました。
鈴木さんは昭和5年生まれの87歳、阿木小学校の卒業生です。昭和20年1月、14歳で予科練に入り、特攻隊を志願。6月から横須賀で訓練を受けました。本来は飛行機に乗るはずでしたが、すでに搭乗する飛行機はなく、「伏龍」という人間機雷の特攻の訓練を受けました。「伏龍」は実戦配備されることなく敗戦を迎えましたが、そのずさんな計画と粗末な装備、過酷な訓練から1割近くの実習生が命を落としたそうです。鈴木さんは体験から、「家族を大切にする、仲間を大切にする」ことを子どもたちに語ってくださいました。
お話しは、特に低学年の児童にとっては難しい内容も含まれていましたが、全員が集中して聞き、ひとりひとりが平和のありがたさ、命の大切さについて考えられたと思います。
当日はCBCテレビを始め、朝日、毎日、読売、中日、岐阜の5つの新聞社が取材に入りました。インタビューを受けた5、6年生の子たちは、自分の考えをきちんと答えていました。CBCテレビでは8月14日か15日に終戦特集番組の一部として放映する予定です。
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朝日新聞