中津川市東山魁夷心の旅路館 —版画作品常設展示館—

開催中!

2016年度第Ⅱ期展
「水辺の詩(うた)

山湖遠望 cover

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2016年6月23日(木)~9月20日(火)

詩情豊かに描き上げた水辺の風景作品を,よりすぐり展示します。

水辺のさわやかな景色で涼しさを感じてください。

8月7日(日)は入館無料(先着30名様にポスタープレゼント)

おもな展示作品はこちら

2016.7.10

東山魁夷画伯からのメッセージ

木曽へのメッセージ

美術学校へ入って最初の夏休みに友人と共に,木曽川沿いに八日間のテント旅行をしながら,御嶽に登ったのが,私を山国へ結びつける第一歩でした。

この旅の途中,山口村(現在の中津川市山口)の賤母(しずも)の山林で大夕立に遇い,麻生(あそう)の村はずれの農家に駆け込んで,一夜の宿を求めました。そこで私は思いがけないほどの温かいもてなしを受けたのです。

この旅で,それ迄に知らなかった木曽の人たちの素朴な生活と,山岳をめぐる雄大な自然に心を打たれ,やがて風景画家への道を歩む決意をしました。

それは画家を志した頃の緊張した気持,一つ一つ積み重ねてゆく意志的な努力と言ったもの,その象徴が北国の姿だったのです。このことが少年期を過ぎ青年になったばかりの私には,大きな人生の開眼であり自然の発見でもありました。

その後は何かに取り憑かれたように信州各地の山野や湖,そして高原へと旅を重ねて,四季折々の風景を描き続けてきました。

この緑濃い賤母の森蔭に「心の旅路館」と名付けた私の版画による展示館が設立されたのも,木曽路と私を結ぶ縁(えにし)の糸がだんだん大きく太くなった結果かもしれません。この地を過ぎる旅の人達にとって,暫しの安らぎと憩いの場になれば,誠に幸いに思います。

(1995年8月)

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