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定住を推進するために公共交通にできること

(最終更新:2019年03月26日) 印刷印刷ページ

~中津川市地域公共交通網形成計画の策定から事業実施までの取り組み~

中津川市では、「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律」に基づいて、2018年3月に「中津川市地域公共交通網形成計画」を策定しました。地域公共交通網形成計画では、「住んでよかった、住んでみたい街に。」を基本方針とし、その実施事業として20事業を掲げています。中津川市が行った地域公共交通網形成計画の策定から、各種事業を実施してきた経緯などを下記にまとめました。わかりやすく使いやすい公共交通サービスの提供を行うことで、計画の目標である「定住の推進」に資する「公共交通網の維持」に向けた取り組みを今後も進めていきます。

取り組み概要

中津川市の位置と公共交通の現状

中津川市は岐阜県南東部に位置する人口約7万9千人、人口減少が進み高齢化率は30%を超える中山間地域です。面積は東京23区や琵琶湖とほぼ同じで、南北距離が約49kmと長大です。
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市民の日常生活等の交通手段は、自家用車の利用が非常に多く、モータリゼーションの非常に進んだ地域で、公共交通、特に路線バスの利用者は年々減少傾向となっています。利用者が減少することで、収益減少、さらにはバス路線の撤退といった負のスパイラルに陥り、既存の公共交通網を維持することが困難な状況になりつつあります。しかし、市北部から南部に位置する市中心部へ通学する高校生や、中山道馬籠宿といった著名な観光地に訪れる観光客の移動には、公共交通の存在は欠かせません。

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中津川駅前で路線バスを待つ外国人旅行客

定住推進課の取り組み

中津川市定住推進課では、中津川市総合計画の将来都市像である「かがやく人々 やすらげる自然 活気あふれる 中津川」を実現するため、市の重点施策である定住人口を増やす事業として、移住定住の推進や婚活支援、空き家対策などに積極的に取り組んでいます。このことは、日本「住みたい田舎」ベストランキングにおいて東海エリア総合部門第3位を獲得するなど評価をいただいています。

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移住定住の支援制度をお知らせするチラシ

移住定住を推進する部署でありながら、定住推進課では公共交通に関する業務も行っています。一般的に公共交通の担当は土木や都市計画系の部署に設置されることが多く、当市のように定住推進の部署に設置することは異色ですが、当初から明確な意図があっての所掌分担ではなく、機構改革の末に定住推進課が担当課とされたに過ぎません。

地域公共交通網形成計画策定の経緯

「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律」に基づいて、2018年3月に「中津川市地域公共交通網形成計画」を策定しました。それまで公共交通の担当が定住推進課にあるメリットが明確に示せないでいましたが、この計画においては、今後も公共交通網を維持することで移住定住を推進することを目標とし、「住んでよかった、住んでみたい街に。」という、公共交通の計画とは異例の基本方針を掲げ、「この地にいつまでも定住していただくために公共交通にできることは何か」を追求することとしました。

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中津川駅前に停車する路線バス

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阿木駅で明知鉄道に乗り込む高校生

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中津川駅前で待機するタクシー

計画の基本目標

計画では、基本方針を達成するために、1.定住を支える公共交通、2.観光と利用促進、3.運転手不足の解消に向けてという3つの大きな柱のもと、市内外から公共交通利用者を確保し、現状の公共交通網を維持するための20事業を掲げています。現在、クリスマスバス、パーク&ライド駐車場の整備、インターネットによる経路検索の充実、公共交通を利用したおでかけ情報の発信といった計画に基づいた事業を矢継ぎ早に企画し、計画策定から1年を経ない中で着々と事業を展開しています。

取り組みのポイント

市・協議会が自ら作り上げた!「中津川市地域公共交通網形成計画」

自治体が計画を策定する際には、国の補助金を受けるなどしてコンサルタント等へ策定委託をする傾向が多くみられます。しかし、中津川市地域公共交通網形成計画は委託をすることなく、自ら一から計画を作り上げました。この計画を内製する作業によって、地域公共交通に取り組む意義や、それに基づく事業の意義や役割を理解し、その後の事業実施を円滑にすることができています。

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バス会社のやる気に火をつける!「クリスマスバス」

計画に基づく事業実施の第1弾として、広く市民の話題となるように、バス車内を保育園児に飾り付けしてもらい、ドライバーがサンタクロースの服を着て乗務する「クリスマスバス」を実施しました。
当初、ドライバーの中には否定的な人もいましたが、子ども達から手を振られたり、お礼を言われたり、親を連れて見にきてもらったりされることにで、ドライバーの「やりがいと誇り」に大いにつながる結果となりました。これにより、バス会社の現場のやる気に火が付き、その後の事業実施への協力が得られやすくなりました。

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かわいい飾りは保育園児の手作り

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ドライバーはサンタ服を着て乗務

高齢ドライバーによる事故を減らせ!「パーク&ライド駐車場の整備」

全国各地で高齢者による交通事故が問題となっていますが、自家用車に移動を依存している中津川市でも同様です。特に、自宅周辺は自家用車で移動できても、交通量の多い国道や市中心部への運転は自信がないという高齢者は多くいます。そこで、自宅からバス停までは自家用車で行き、バス停付近に車を駐車、幹線道路は路線バスに乗り換えてお出かけできるようにする「パーク&ライド駐車場」を整備しました。
駐車場の整備には、バス会社の協力により早々と社有地に駐車マスを設置していただけました。これにより劇的に利用者が増えるとは考えにくいのですが、利用者減少が続く路線バスにおいては、「1人でも増えればプラス」という発想で、やれることからやるという考えで取り組んでいます。

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田舎のバスもネットで検索!「インターネットによる経路検索の充実」

鉄道や都会の大手バス路線はインターネットによる経路検索が当たり前となりつつありますが、地方の中小バス路線では対応が遅れています。これでは、バスは走っていないことと同じで、公共交通の利用機会を失う一因にもなっていました。
そこで国土交通省が策定した「標準的なバス情報フォーマット(GTFS-JP)」データの整備を行い、グーグルマップなどによる経路検索を可能としました。このようなデータ整備は、大学の研究室や民間事業者が行うことが多いのですが、中津川市ではその重要性に着目した職員自らがデータ整備を行ったことで、その取り組みが全国各地から注目を集めることになりました。
このデータはオープンデータとして公開しており、バスロケーションシステム実証実験やお出かけ情報の発信に活用するなど、データを活用した「バスの活性化」に取り組もうとしています。

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標準的なバス情報フォーマット(GTFS-JP)データの整備

中津川市には中山道馬籠宿という観光地があります。中津川駅~馬籠宿間には路線バスが走っているものの、インターネットの経路検索結果にはルート表示がされていなかったため、バスが移動手段の選択肢にならず、利用機会が失われる一因となっていました。また、バスを利用して移動する外国人旅行者が多いことから、多言語での案内の充実も急務となっていました。
そこで、市内を走る北恵那バスと市コミュニティバスの「標準的なバス情報フォーマット(GTFS-JP)」データの整備を行い、グーグルマップなどによる経路検索サイトでの検索を可能としました。

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デジタルサイネージ

標準的なバス情報フォーマット(GTFS-JP)データを活用し、デジタルサイネージ(電子看板)を使ったバスの運行情報を案内するバスロケーションサービスの実証実験を行いました。この実証実験は、乗換案内サービス「駅すぱあと」を提供する株式会社ヴァル研究所(本社:東京都杉並区)と恵那バッテリー電装株式会社(本社:中津川市茄子川)の技術協力により実現したものです。

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坂下病院内に設置したデジタルサイネージ(2018/10/1より正式導入)

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デジタルサイネージジャパン2018 事例展示(2018/6/13~15 千葉市・幕張メッセ)

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第13回日本モビリティ・マネジメント会議 ポスターセッション出展(2018/7/27~28 豊田市・名鉄トヨタホテル)

バスでおでかけ!「観光と利用促進」

公共交通の利用者数を確保するには、住民の日常生活での利用だけでなく、観光客や来訪者の方にも多く利用していただくことが必要です。誰にとっても公共交通が利用しやすく、また、中津川市内での滞在時間を楽しんでもらえるよう、公共交通を利用した「観光」や「おでかけ」ができることを情報発信しています。

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北恵那バス苗木城線PRパンフレット(英語版)

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バスの乗り方教室(のりものふれあい広場)

その他の取り組み

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くらしの足を支えるコミュニティバス

担当課・連絡先
定住推進課
電話番号:0573-66-1111(内線324・328・329)